日本語を聞かない話さない、ということ

「ことば」っていうのは、

私の中で、常にキーワードなんだけど、

フランスに来て、私の頭の中がどう変わったか、っていう話をするね。


フランスに来てから、最初の3ヶ月ぐらいはまったく親に連絡取らずで、半ば、家出してきたかのように、竜巻みたいな勢いで日本を飛び出したから、フランス語の準備は、ほぼゼロ状態で、だからこそ余計に日本語はシャットダウンして、フランス語に慣れようと思ってたのね、


それで、最初の3ヶ月は、まったく何にもわからないんだけど、

それはそれでよくて、

日本人が1人として住んでない街、

というのが、私にとっては幸いだと思ってた。

確かに、日本語が入る余地なく、生きるためにフランス語を強制的にしないといけない状況だったから(バイトもしながらのつもりで行ったので)それは、覚えるために本当によかった。今までの人生で一番「しゃべる」練習したよ。

だけどね、当時私の頭の中で浮かぶフランス語ってせいぜい3歳児なんだよ。。。

つまり

「考える」

ということを、3歳児のことばでのみ行っていたの。

日本語のアウトプットをほとんどしなくなっていくと、もう出てこないの。

私はそれまでできるだけ、文字で、その1日を残していたはずなのに、

いつの間にかそれもしなくなっていた。

というか、

できなくなっていた。


脳みその中で、そういう情報処理の仕方しかしていなかった結果、どうなったかというと、

複雑なことを考えたくても、頭の中に、言葉がないから、考えることができなくなって、どんどんバカになって行く感じになるの。

それが、悔しくて、悲しくて、気持ち悪い、という感情は出てくるんだけど、

それがどういうことか、考えられないんだよね。。。


どうにかしたいし、「日本ー。。。!(帰りたいかも?!?)」

みたいな気持ちになるんだけど、

だからと言って、もう、飛び出して来ちゃったし、

夢があるんだし、

「誰かに相談する」とか、

そういう手段を知らなくて、すごくしんどくなってたなぁ〜

今考えると。


日本でもちゃんと生きれてないのに、フランスで生き延びた

自分を褒めてあげたい。

それと、見ず知らずの人が、こんなに優しくしてくれた、

っていうこと。人に優しくされると、疑ってしまうけど、信じていい優しさに触れられたこと。だから、人は人の中でしか生きれないんだな、と。。。


海外に初めて行った1年目ぐらいは、

みんなそんなことを経験するんだと思う。


だから、誰か留学する予定の人とか見てくれてたら、「外国語覚えたいから、日本人の友達はいらない」じゃなくて、「ほっと話せる日本人と堂々と絡んどき〜」ってアドバイスする。

私も、日本語で誰かと電話したりチャットしたりするべきだったな。。。

もっと、人を頼ったり、ヘルプを出すのを上手くなったほうがいいのかも〜!



そんなこんなで2019年につくった作品の概要がこちら。

↓ ↓ ↓

.人肌~La distance de peau~ ライラコモ/サージュ・コム・ソバージュ

心から何かを共有したとき、人との距離は近くなります。空間的にも。

言葉を失ったり、まったく未知の言語の世界に入ったとき、周りにいる人たちのコミュニティの中で、何がよくて何がよくないかをどうやって判断するのでしょうか。私たちが考えるモノサシは〈人肌〉を感じられるかどうか。それは、ボディータッチという意味じゃなくて、人間らしい空気、エネルギーがそこに流れてるかどうか、ということ。あなたは、イマ、“ヒトハダ“を感じられていますか?



YukinorganicLIFE

アートの循環と本質の追求を目指してー今日を生きるーyukinorganicのブログサイト。 ゆっくりゆっくり。「豊か」ってなに? 豊かなダンサー、豊かなコミュニティー、豊かな社会、豊かな地球に繋がる旅路で... #アートトーク#コンテンポラリーダンス #虹色は色々 #多文化共生

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