肝を抜かれたパブリックアート。
日本語で「パブリックアート」と辞書で引くと、広辞苑にはまだなく、大辞泉には『ホールの壁画や公園の彫刻など、公共空間を飾る芸術作品』、三省堂デイリー新語辞典では、『公共の空間(公園や市街地など)で表現または成立する芸術の総称。またその作品。公共芸術』と定義されている。フランス語で「パブリックアート(L’art public)」はウェブ辞書、文献と芸術大学のサイトによると『ギャラリーや美術館などのハコの外の空間にあるもので、公共の場所に配置することを意図した創作された作品』『公共空間での多様な芸術的表現、またはその作品』とある。
以上のことを念頭に読んでほしいです!
ここまでで疲れちゃった?ごめんね。ついつい、日本語とフランス語と若干、捉え方が違って、そこの部分を読み取るのも面白くて。。。完璧に理解していただく必要はないので〜!
そう。
ここからが本題!
昨日、衝撃的なパブリックアートを見た。市役所の前で行われた演劇。二人の女性が演じるラブストーリー。現代的な演劇の手法で、主にセリフとダンスがメイン。そこに、シャンソンやテクノミュージックが入る。ダンスの技術もすごかった。アクロバットなパートナリングとかね。。。と話を続けたいところだけど、「えっ?」とならなかった?
私、観ている時、一瞬混乱してしまった。「今日の劇はラブストーリーです」というセリフが入ったのに、舞台上の役者は女二人。「二人の女性が演じるラブストーリー」LGBTを社会的に公認しているところがフランスなのかな。「法律的な結婚を認めている」こと以上に、「庶民の認識の中でゲイやレズビアンは普通」ということ。。。今冷静になって考えるとよくわかるのだけど。こちらは、女性同士男性同士、だから「キモイ」なんていうものがない。普通にそれを皆が受け入れているところがすごいよ。
知識的に理解していても、感覚的には、いまだ、目の真ん前で男二人がイチャイチャしていたら、「ギョッ!」となってしまう私。西の国のそういうものがない空気で育ったからかな〜。
それにしろ。。。昨日、見た演劇は、公共性を考えた時、度を超える「ギョッ!!!」を私に与えた。
まず、繰り返してしまうけれど、
1 “ビアン“のストーリーなこと。
2、"夜10時半から始まること"
3、"演出の一つとして、実際にタバコを演者が吸うこと"4、"劇中に、本物のシャンパンの栓が開けられ、観客に振りまかれ、飲まれること"
5、。。。"ヌードでダンスが行われるシーンがあること"
全く盛ってないです。しかも、5については、「ほら〜2人胸があってもカップル」というセリフと共に、まるで見せびらかせるように踊る
これらが、市役所前で行われるというところが、この国は「自由と愛」の国なのだと実感するね。私に言わせてみれば、「自由と愛とブラック」だけど。笑
こういう時、日本はなんだろう、って比較したくなる。「義と儀と銀」かな。恩義と礼儀と資産。いや、知らんけど。(日本人っていうより関西人な私。)
なんてダラダラと
うんダラダラと
繰り返すけど、みんながびっくりするほどダラダラと
パブリックアートというものについて考えた1日でした。 (完)
ちなみにこの写真は、公共の空間であるオーリャックの街中でのダンスパレードをしたときの様子。2018年8月。
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