ワインと感覚表現
言葉は、その言葉が使われる文化の中にいる人が感じていることを表現するツール。だから、その言語の文化がどういうもので、何に重きが置かれていているのか、ということが『言葉』から観察できることを、ちょっぴりフランス語に慣れてきた最近、感じている。言葉に関して、フランスに来て驚いたことは、ワインの味の表現にしても、色の表現にしても、ものすごい種類の言い方があること。小さな感覚の差異がフランスの文化の中で重要なのだと気付かされるよ。ワインの試飲会が市の催し物として行われているぐらいだから、どれだけワインが生活の中で大事なものかわかるでしょ。ワインの味の表現の種類についてここで書き出すと、読んでもらうの大変だから、省略するけど、ぜひ、学んで見てね。ワインの味について多彩な表現ができたら、カッコイイよ。
ハロウィーンにパンプキンタルトを作ったんだけど、水分が多すぎてフニャフニャになってしまったの。「柔らかすぎる」というつもりで、単語帳で学習した「柔らかい」="Doux"という言葉を使って、"C' est trop doux" =「柔らかくなりすぎちゃった」と友達にいうと「・・・??」はてなマークが飛び、そのあとに、「douxというのは触り心地が良かったり、いい感じに柔らかい、というようにポジティブに使うのであって、芯がなくなったようなフニャフニャした柔らかさに対しては"mou"という言葉を使うのだと教えてくれた。なるほど、あのパンプキンタルトはmouだったのね。ちなみに、ダンサーのおしりはdoux。固い筋肉もりもりもおしりは嫌だけど、脂肪たっぷりのmouなおしりにはならないように気をつけよう。
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